高川山・大縦走――2007.11.28(水)


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◆朝日カルチャーセンター千葉……中高年のための山歩き・日帰り
◆高川山・大縦走
たかがわやま……976m
登り8p→稜線40p……48ポイント
日の出0633、日の入り1633……11.28に甲府で
◆JR中央本線・初狩駅から……2007.11.28(水)実施


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●厚い雲が低く立ちこめ、雨にならなければいいが……といった気分の日。ただし気温は高く、10度Cが山頂稜線で7度Cほどに下がっただけ。
●大縦走はほんとうに「大」なのかということについては、前半戦でも後半戦でも、もう終わりかと思うとまたピークという稜線特有のエンドレス感覚が全員を襲ったようで「大」はそれなりに実感されたと思われる。JR中央本線の初狩駅から大月駅までひと駅分のこの大縦走は、予想をはるかに超えるスケールだったのは確か。
●0905初狩駅を出発……0955-1010屏風岩(標高736m地点)で休憩……1025-35大岩山(標高753m地点)で休憩……1120-30(標高782m地点付近)で休憩(トイレも)……1150神馬沢山通過……1200羽根子山通過……1220沢コースから上がってくる道(標高約850m)……1240メーンコースと合流(標高約925m)……1240-1300高川山山頂(976m地点)7度C。
●滑りやすい急斜面は各所にあったが、羽根子山から向かいの高川山との鞍部に下る道はなかなかの難所だった。ロープが張られている急斜面で、ダブルストックの人もなにがしか腰が引けていた。
●山頂には有名な高川山の主・ビッキーがいた。2001年秋から登山者に目撃されるようになったという犬で、山頂に備え付けのノートによって情報が蓄積されてきた。
●山頂犬とか仙人犬と呼ばれていて、いつでも山頂で登山者を迎えることから、ここに住み着いているともいわれる。登山者が与える食べ物で生きながらえている野良とも考えられるが、登山者全員にもれなく挨拶するようすに媚びたところがない。
●私は山すそから毎日上がってくると想像する。登山者をケアする役割を自覚しているというふうに見えるし、しばらく道案内してくれるような動きをしたこともある。
●登山者がいなくなると下山するのではないかと思うのだが、地元の新聞で大きく扱われたことがあっても謎は謎のまま残されたようなので、飼い犬ではないようだ。
●あるいは犬1匹が登山者の喜捨によって生きられる山ということを証明しているのかもしれない。水曜日のこの時間帯にも私たち18人のほかに、先着の中年のご夫婦(でしょう、もちろん)がいた。ビッキーは登山者各人をチェックしながら、ときどき登ってくる登山者がいないか軽く見に行くという行動を続けていた。
●1300山頂出発……1310禾生方面への分岐を通過……大きな石を踏み越え、踏み越え下るような急斜面がしばらく続いて、稜線の道になる。1345-50田野倉への分岐(標高約650m)で休憩(トイレも)……1435-45中央自動車道花咲トンネル上の峰山(標高584m)で休憩……1530-40むすび山展望台(標高463m地点)で休憩……下るとすぐに市街地……1610大月駅(約360m)10度C。
●朝日カルチャーセンター千葉のこの水曜コースのメンバーは中央線沿線の場合、千葉行きの特急あずさに乗ることを最優先するのが普通だが、風呂(よしの湯)に入って、濱野屋で食事をして、大月発1905の上り特急あずさ32号に時間を合わせるという常道を18人中11人がキャンセルして1748のかいじで帰ってしまった。残ったのは男性ばかり。「連中は新しい東京駅で見物兼食事だね」とつぶやきながらまずは風呂。
●浜野屋ではいつも待ち時間に食べられるメニューが優先してしまうが、たっぷり時間があるので全員がほうとう御膳(1,500円+税)。食べ終わっても1時間あったのでほぼ向かいのAdadissimo(0554-23-2323)でコーヒー。


◆集合
11.28(水)……千葉発特急あずさ3号_後方4号車に集結

◆ポイント
●高川山は入門編の名山です。この朝日カルチャーセンター千葉のオープニング企画(1996.4.24)がこの山でした。
●今年、土曜日の入門編(2007.2.17)で、下りに大月市街までの長い稜線をたどりました。
●また今年、糸の会の入門編(2007.4.17)で下りに大岩→初狩駅というルートをたどりました。
●今回はそのふたつを重ねて「大縦走」としたのです。晩秋のロングロングルートをお楽しみいただきたいと思います。

◆往路
0638千葉始発(中央線特急_あずさ3号_南小谷行き)……0831大月
0638千葉→0653船橋→0708錦糸町→0730新宿→0754立川→0803八王子→0831大月
*乗換
0849大月(中央線普通_甲府行き)……0855初狩

◆現地行動
0900ごろ_初狩駅を出発……登り8ポイントを1時間として
1000ごろ_屏風岩……稜線16ポイントを2時間として
1200ごろ_高川山……稜線16ポイントを2時間として
1400ごろ_花咲トンネル上……稜線8ポイントを1時間として
1500ごろ_大月駅
*風呂や食事、時間つぶしはいつものように。

◆帰路参考
●JR中央本線特急・あずさ32号
1904大月→2007新宿→2050千葉

◆費用の目安
JR_千葉→初狩……2,210円
特急自由席_千葉→大月……1,700円
*新宿→初狩_1,450円+特急自由席_新宿→大月_900円
JR_大月→千葉……2,210円
*大月→新宿_1,280円

◆電話
●タクシー(大月駅)
富士急山梨ハイヤー大月営業所……0554-22-2455
富士タクシー……0554-22-2516
●入浴
よしの湯……0554-22-2279……1600-2300_月曜定休_大月駅前銭湯
●食事(大月駅)
濱野屋……0554-22-1372……1100-2130……予約0120-22-1372

◆持ち物
★食べ物・飲み物――水筒+行動食+おやつ
★ポケットライト必携の季節になりました。
★保温着も必要になりました。
★軽アイゼン必携です。
■冬季日帰り標準セット
●足まわり……運動靴、軽登山靴など+軽アイゼン
●行動着……ドライタイプの登山用Tシャツ+長ズボン+長袖シャ
●保温着……手袋+耳覆いのある帽子+フリースシャツ+貼るカイロ
●雨具……折りたたみ傘+ゴアテックススーツ
●小物……地図+健康保険証コピー+時計+ポケットライト

◆ルートシミュレーション
●地図は国土地理院1:25,000地形図、甲府3号-1(おおつき)、甲府3号-2(つる)を原寸で使用しています。
●シミュレーションマップ上の○印は予定したルートが太い等高線(50m)を横切る地点を中心にした半径50mの円。数字は100m単位の標高です。◇印は山頂から山裾に向かって地図上で計った距離。ごくラフな計り方で500mごとに印をつけてあります。この地図情報の一番簡単な見方は、○印と◇印をどちらも1個(1ポイント)7.5分(2個で15分、8個で1時間)と概算して、山歩きの時間目盛りとする方法です。
●なお、下りは道の状況によって登りの70%と見積もるのが現実的です(高速下山路では50%、難易度の高い場合は100%とすべき例もあります)が、計画段階では登り時間にしておいて、余るようならリーダー権限の予備時間として自由に使うという考え方をしています。


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